【政治×ジェンダー】FIFTYS PROJECT

CONNECTでは、パレットーク編集部が読者の皆さまにおすすめしたい機関やコミュニティ、サービスなどを紹介しています。スマホの中で完結する繋がりやインプットだけでなく、直接自分のことを伝えたり話を聞いたり、様々な「つながりの場」をお届けするためのコーナーです。

今回ご紹介する「CONNECT」は、政治分野のジェンダーギャップを解消するために発足した「FIFTYS PROJECT」

FIFTYS PROJECT(フィフティーズ・プロジェクト)は、若者の政治参加を促進する団体「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんと、リプロダクティブヘルス&ライツ分野で活動してきた福田和子さんが中心となり、それぞれの活動を続けながら共同で立ち上げたプロジェクトです。

日本の政治分野におけるジェンダー格差は深刻で、世界経済フォーラムの報告でも146か国中113位という低さ。実際、2024年の衆議院選挙で女性当選者は全体のわずか15.7% (465人中73人)に留まっています。

代表の能條さん・副代表の福田さんは2021年に森喜朗氏の女性蔑視発言への抗議署名を立ち上げ、15万筆以上の賛同を集めるなど行動を起こしてきました​。

「ジェンダー平等」を一時的な流行語で終わらせず、政治の意思決定の場で女性の声を増やす必要性を痛感し「政治分野のジェンダー不平等を私たちの世代で解消したい」という思いから、2022年8月に FIFTYS PROJECTを発足。まずは2023年4月の統一地方選で20代・30代の女性地方議員比率を3割に引き上げる目標を掲げ、スタートしました。

FIFTYS PROJECTのメンバーの集合写真。「政治分野のジェンダーギャップ、わたしたちの世代で解消を」と書かれたバナーを持っている。

どんなことができる場所?

FIFTYS PROJECTでは、ジェンダー平等実現を目指す20〜30代の、女性(トランス女性含む)・Xジェンダー・ノンバイナリーの人々に立候補の支援やコミュニティづくりを行っています。

具体的には、選挙準備のための合宿や勉強会、ワークショップを開催して必要な知識やノウハウを共有し、候補者同士や支援者がつながるコミュニティを形成するなど、立候補者同士がエンパワメントしあって前向きに活動できるようにしたり、選挙ボランティアの経験者を増やしていくことに取り組んでいます。

こうした取り組みの結果、2023年4月の統一地方選ではFIFTYS PROJECTに参加した29名の若手候補者が立候補し、うち24名が当選して議員となりました。「私たちの手で、政治の場に私たちの代表を送り込むことができる」という確かな手応えを感じています。

「自分は立候補しないけれど社会をよくしたい」という人たちによるサポーターコミュニティ作りにも力を入れています。10代~30代のメンバーを対象に勉強会や交流イベントを行い、投票以外にも女性政治家を増やすためにできることがあることを学び合いながら、志を同じくする仲間を増やしています。

さらに、FIFTYS PROJECT主催のイベントやキャンペーンも随時開催しています。公式サイトをぜひ覗いてみてください!

大きな机を囲み、打ち合わせをしているようす

どんな人におすすめ?

10代〜30代の女性(シス/トランスいずれも可)・Xジェンダー・ノンバイナリーの方で、政治の意思決定の場で女性の声を増やすための活動に関心のある方。

またご自身が立候補を目指していない方でも、10代~30代のメンバーを対象に勉強会や交流イベントを行っています。政治分野におけるジェンダーギャップに問題意識を持ち、「社会をよりよくしたい」と思う仲間と一緒に声をあげたい方におすすめです。

どんな雰囲気?

FIFTYS PROJECTでは、初めての参加者も安心して活動に加われるように、以下を心がけています。

①オープンな情報発信:​SNSや公式ウェブサイトで活動内容やイベント情報を積極的に発信し、新規参加者が情報を得やすい環境を整えています。

②多様な参加形式の提供:​可能な限りオンラインとオフラインの両方でイベントやワークショップを開催し、地理的・時間的制約を持つ方でも参加しやすいよう配慮しています。

③サポート体制の充実:​必要に応じて情報保障(例:UDトークの利用)や座席指定など、参加者のニーズに応じた対応を行っています。 

FIFTYS PROJECTのメンバーの集合写真。「政治分野のジェンダーギャップ、わたしたちの世代で解消を」と書かれたバナーを持っている。

実際に参加した方の声

「ジェンダー不平等の問題も同じ構図だと思う。当事者不在の政治にうんざりしています。私たちのことは、私たちで決められる政治を実現したい」

「これまで社会について考えていると、一人で戦っているような孤独を感じていました。でもこうやってイベントでつながることで、弱い人も一緒に、みんなで優しい社会を作ろうとしている人が、本当にいるんだと感じられました。自分もできるところからやっていきたいなという気持ちになりました。」

「私も、少しでも何かできることをしたい。けれど一人で何かを始めるには自信がなさすぎてどうしたらいいか分からなかったので、今日はイベントに参加できて本当によかったです。」

「FIFTYS PROJECT」のキックオフイベントに関する記事はこちらhttps://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_63d77cc5e4b07c0c7e047039#

詳しいアクセス

FIFTYS PROJECTには、さまざまな立場の人がそれぞれの形で参加できます。

立候補に少しでも興味がある方・迷っている方

ジェンダー平等実現へのステートメントに賛同する20代・30代の女性(トランス女性含む)やXジェンダー・ノンバイナリーの方であれば、政党を問わず誰でも参加可能です​。まずは公式サイトの「立候補に関心がある方へ」の相談フォームからお問い合わせください。

詳しくはこちらから:https://www.fiftysproject.com/action/

サポーターとして関わってみたい方

立候補はしなくても趣旨に賛同する方は、ボランティアやコミュニティ参加という形でプロジェクトを支えることができます。20代・30代のプロジェクト賛同者が参加できるLINEオープンチャットのコミュニティがあるのでぜひご参加ください!​同世代同士で交流しながら支援の輪に加わることができます。

LINEオープンチャット:https://linktr.ee/fiftysproject (FIFTYS COMMUNITY)

寄付で応援したい方

直接の参加が難しい場合でも、寄付という形で活動を支援できます。月額1,000円から参加できるマンスリーサポーター制度のほか、単発の寄付によるワンタイムサポートも受け付けています​。継続的な支援はプロジェクトの安定した運営につながり、「次の世代により平等で生きやすい社会を残したい」という目標達成の大きな力になります。

寄付はこちらから:https://www.fiftysproject.com/donation/

代表メッセージ

2023年の統一地方選挙では、私たちの呼びかけに賛同した29名が立候補し、24名が実際に議会に送り出されました​。私たち自身の手で政治の場に代表を送り出せたことに、大きな手応えと希望を感じています。しかし、これはゴールではなく始まりにすぎません。政治分野のジェンダー不平等を私たちの世代で解消し、もっとフェアで平等な社会を次の世代に引き継ぐため、これからも挑戦を続けていきます​。

実際、次の2027年4月の統一地方選挙では100名の候補者を支援することを目指し、さらに多くの仲間とともにムーブメントを拡大したいと考えています​。どうか趣旨に賛同してくださる皆さんも、私たちの輪に加わってください。新しい景色 — New Sceneを、地域から、私たちから、一緒につくっていきましょう。 代表 能條桃子

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詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

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