【イベントレポート】ジェンダー課題に向き合う仕事のはじめ方 #PR

バストフラットインナー「Nstyle」が試着・販売イベントを開催
「つぶさない」バストフラットインナーブランド「Nstyle(エヌスタイル)」。好評につき、試着・物販イベント第5弾が開催されました。「バストフラットインナーは気になっているけれど、実際に触ってみてから購入したい」という方も、たくさんいらっしゃった2日間でした。
6/7にはゲストを迎えてのトークイベントも開催。「ジェンダー課題に向き合う仕事のはじめ方」というテーマで、株式会社Rine代表シオリーヌさんをゲストに、Nstyleブランドマネージャー上山和泉さん、パレットーク編集長合田文の3名でインプットトークの後、参加者同士のワークショップが行われました。
この記事では、そんな3名のトークについて内容をまとめていきます。

ゲストプロフィール
シオリーヌ(大貫詩織)
助産師/性教育YouTuber
株式会社Rine代表取締役/NPO法人 コハグ代表理事1991年神奈川県生まれ。助産師の経験を活かし、性教育 YouTuber シオリーヌとして、性の知識や課題について発信。2022年株式会社 Rineを創業。性の情報発言や子育て支援、コンテンツ監修などの事業を展開する。2024年NPO法人コハグを設立し、産後ケアサービスの提供にも力を入れる。
社会課題と向き合う3人の、きっかけ
合田:「まずは、シオリーヌさん。産後ケアの取り組みについてはSNSなどでも拝見しているのですが、そもそも、やってみようと思ったきっかけは?」
シオリーヌ:「2022年に第一子を出産したときなんですけど、思ったよりずっと眠れなくて、つらくて。夜明け前、赤ちゃんを抱えながら泣いたんですよね。30過ぎて眠くて泣くとは思わなかった(笑)。
そのときふと、『こんな思いをしている人が全国に何万人といるんだな』って。産後のまともに寝られない生活って、前から聞いてはいたけれど、やっぱり実際に経験すると違った。これは、休める場所が必要だと痛感しました。そんな思いから立ち上げたのが、助産師が赤ちゃんを預かる、産後ケアの事業なんです。」

合田:「なるほど。まさに代表本人の経験から生まれた事業ですね。続いて、上山さん。Nstyleというブランドに関わるようになった背景についても、教えていただけますか?」
上山:「私は、もともと英会話講師をしていて、転職で今の会社に入社しました。最初は貿易担当だったんですけど、コロナ禍の影響もありNstyleチームに配属されたのがきっかけ、という感じです。
私、ベリーダンスもやっていて。自分の身体や装いを気にかける分、下着の役割やフィット感にはもともと興味がありました。でもNstyleに出会ってから、『胸を大きく見せたいわけじゃない』『むしろフラットに見せたい』というニーズがこんなにもあるんだと知ることができたんです。」
シオリーヌ:「本当に感動しましたよ。Nstyleをつけていると、胸が邪魔じゃない、走れる!って」
上山:「ありがとうございます。これまで、下着って『丸く・高く・大きく見せる』ことが正解だと思われていたのですが、Nstyleはその真逆。でも、補正の技術があるなら、フラットに見せることもできるよね?という発想から始まったブランドです。」
合田:「体を動かすお仕事の方にもお使いいただいていると聞きました。介護とか看護とか、お客さんと距離が近くて気を使ってしまうという…」
シオリーヌ: 「助産師として病院勤務をしていたので、本当にわかります!」
「起業家」だけが選択肢じゃない
合田:「私は、最初はセクシュアリティやジェンダーのことを発信する副業を始めて、一生懸命携わっているうちに、パレットークやその他様々な事業を運営する『会社』という形で続けていくことになりました。そもそも『起業しよう』と決めて始めた方ばかりじゃないですよね?」
シオリーヌ:「そうですね。私は最初は病院勤務だったし、そのあとも精神科の病棟で若者と関わる仕事をしていました。性教育の発信活動は、副業としてYouTubeから始めたんです。」

上山:「 私も、たまたま異動でNstyleのチームに入って、でしたね。でも、配属されたあとにブランドの意義や使ってくれる人たちの声を聞いて、『これは絶対に届けるべきだ』と思うようになりました。英会話講師のときから気持ちは変わらないのですが、若い世代や子どもたちが自分らしくやりたいことを頑張れるように、そっと応援するような仕事がしたいと思っています。」
合田:「今回のトークテーマは『ジェンダー課題に向き合う仕事のはじめ方』ですが、自分で新しく事業を立ち上げる以外にも、転職や異動など、はじめるきっかけは色々。そして、Nstyleのようなプロダクトを作る以外にも、複数人で働く場では、様々なジェンダーの方が働きやすいように調整する役回りもあるし、ジェンダーの課題を意識すると、今いる場所でも課題に向き合うことはできるかもしれませんよね。」
資金、チーム。続けるために、できること
合田:「社会課題を解決するためには、人にモノにシステムに…色々とお金もかかってきますよね。続けるための資金集めやチーム作りも本当に大切だと感じています。」
シオリーヌ:「産後ケアの事業でいうと、お母さんが6時間休むために必要なお金って実は結構高くて、全部をお客様に払ってもらうのは難しいので、寄付を募って、事業を応援してくれる人を集めています!働く人にもしっかりとお金を渡したいし、そのバランスが本当に難しいです。
でも、 私は『うまくいくまでやめない』っていうタイプで(笑)。20代みたいにフルアクセルは踏めなくても、今は『ゆっくりでも止まらない』をテーマに、続けていけたらと思っています!」
上山:「大切ですね。私は、気に入った商品が作られなくなるのって寂しいと思っています。Nstyleを気に入ってくださっている人が、5年後も同じ商品を買えるようにしたいという気持ちがすごく強いんです。だからこそ、数字や利益と向き合うことも避けずに頑張っています!」
合田:「私はチームという観点から、『仲間にちゃんとツッコミを入れてもらえるリーダーでいること』も大切だと思っています。 コミュニケーションが閉ざされると、残って欲しい人に居てもらえないと思うから」

イベントの後半には、参加者がチームに分かれてNstyleのキャンペーンアイデアを考えるワークも行われ、学校とのコラボや、匿名性を活かしたSNSキャンペーンなど多彩なアイデアが飛び交いました。
社会課題と向き合い、「続けていく」ことを選んだ3人のリアルな声をお届けできたゲストトークとなりました。
「やりたいことは、止まらなければ形になる」そんな希望と余韻に、会場が包まれていました。