【ランニングサークル】All Colors Run Club

CONNECTでは、パレットーク編集部が読者の皆さまにおすすめしたい機関やコミュニティ、サービスなどを紹介しています。スマホの中で完結する繋がりやインプットだけでなく、直接自分のことを伝えたり話を聞いたり、様々な「つながりの場」をお届けするためのコーナーです。

今回ご紹介する「CONNECT」は、性のあり方に関わらず自分らしくランニングを楽しむサークル、「All Colors Run Club」。

発起人・管理人の吉野さんはもともとランニングが趣味で、大会への出場や、サークルなどへの参加をしていたそうです。

しかしあるときご自身ののセクシュアリティに気づき、ホルモン治療を開始して以降、

「ランステ※の受付でトラブルになったら」
「ランサークルで性別を探られたら」

と考えては、人と走ること自体が億劫になっていたとのこと。

そんななかでアライのランナーと出会い、性別のことを気にせず走ることだけ話せる喜びを思い出したそうです。

そして、ついに「安心したスペースと仲間となら昔のようにランに夢中になれる!」とサークルを立ち上げました。

※ランニングステーション。ランニングスポット周辺にあるロッカーとシャワーがあるスポットのこと。

どんな人におすすめ?

「『仕方ない』ではなく、LGBTQ+の人もストレスフリーに運動できる場を一緒に模索したい」という想いで始められたAll Colors Run Club。

セクシュアリティ問わず、ジェンダーや性別、見た目のことがハードルとなって運動しにくい人におすすめです。

・人に身体や体型、運動している姿を見られる(茶化される)のが恥ずかしい
・雑談中に自分の身体やパートナーについて性別を決めつけられて話されるのがしんどい
・男女でデザイン展開が違うスポーツウェア、シューズがいや/選べない

などと感じている人でも、楽しく自分らしくランニングできるサークルを目指しています。

どんなことができる場所?

オフラインでの集まりは、関東(首都圏)を中心にランニングやウォーキングをしています。

一人だと大変なロング走(LSD)やトレイルランなどの本格的な練習から、街の散策やテイクアウトできる甘味店をめぐるなど、走る(散歩)プラスアルファの楽しみができることを目指しています。

他にも、登山や身体を動かすレジャー施設にいくなど、「身体を動かすことだったらなんでもやろう!」と様々な企画がされています。

シャワーのある企業のオフィス(スタジオ)や、着替えと荷物預かりをしてくれるスポットに協力してもらいアクティビティを実施しているため、これまでランニングサークルなどで不安や居心地の悪さを感じたことのある方も参加しやすいのではないでしょうか。

また、All Colors Run Clubにはオンラインでの活動も実施!Discordのボイスチャットで繋がりながら、各々いつも自分のルートを走っているそうです。

首都圏以外のところに住んでいる方でも気軽に参加することができます。

4月から始まったばかりのこちらのサークル。Discordのメンバーは現在約10名で、5月のオフラインイベントには5名が参加しました。出生時に割り当てられた性別やセクシュアリティ問わず参加をしていますが、Xジェンダーやノンバイナリーの方の参加が多かったとのことです。

実際に参加した方の声

「思い返せばセクシャリティをオープンにできる居場所は新宿二丁目などバーが多かった。ランサークルのようなヘルシー(健康的)な居場所は初めて」

「こういう会は初めて参加したけど、誰でも気兼ねなく着替えやシャワーが使える感じですごくよかった」

詳しいアクセス

📍オンライン定例会(Discord):週に1回実施
曜日や時間は固定ではなく、参加してくださる方が多い時間帯を模索中
(参考)
2024年4月:毎週火曜日19時〜
2024年5月・6月:毎週木曜日21時〜
参加方法
InstagramのDMにメッセージをお送りください。
オフライン(Discord)参加希望の方には、招待リンクをお送りします。
Discordに参加される方は、自己紹介チャンネルに「呼ばれたい名前」などを記入してください。Discordには参加せず、リアルイベントのみの参加も可能です!

代表メッセージ

当初はひとりでひっそり練習したり、多少つらくてもホルモン治療のことは隠して出生時の性別のふりを続けるしかないと思っていたのですが、メンバーのひとりに「当事者が声をあげていかないと(マラソン大会のノンバイナリー枠など)必要ないと思われてしまう」と言われたことが大きなきっかけとなりました。

実際ランステを調べてみても、性的マイノリティ(男女にわけられない人など)のランナーがいるということが、想定すらされていない状態でした。

「自分で選んだことだから仕方ない」と諦めなくてもいいはずです。

このサークル活動を通して、
「LGBTQ+の人も運動するんだ」
「健康に気を使うんだ」
と多くの人に気づいてもらいたいと思っております。

また、更衣室の協力スポットを増やす中で、男女に二分できない人も、どうすれば安心して公共浴場やスポーツエリアを使用できるか模索しつつ、ともに悩み、考えてくれるアライを増やしたいと思っています。

そして国内外の様々な統計データからも性的少数者の健康状態はよくないと言われていますし、運動を通して健康増進を図ること、その運動をしやすい環境を整えることは当事者はもちろん、社会にとっても価値あることだと思っています。

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