【イベントレポート】バストフラットインナーNstyle「スポーツ・ファッションの視点から自分らしいシルエットについて考える」#PR

バストフラットインナー「Nstyle」がポップアップイベントを開催

2025年8月22日と23日の2日間、バストをつぶさずフラットに見せるバストフラットインナーの「Nstyle」が、東京でポップアップイベントを実施。

「Nstyle」の試着や購入だけでなく、「スポーツ・ファッションの視点から自分らしいシルエットについて考える」をテーマにしたトークショーや、「Nstyle」とパレットーク編集部のコラボで作られたモヤモヤコメントコーナー、「Nstyle」メンバーの選書コーナーが設けられました。

この記事では「スポーツ・ファッションの視点から自分らしいシルエットについて考える」トークショーでの、田中史緒里さん(株式会社クーゼス代表)と村上愛梨さん(プライドハウス東京理事)、パレットークの合田によるトークの模様を紹介します。

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「Nstyle」を初めて着た瞬間に起きた変化

合田:「お二人は『Nstyle』を初めて着用したとき、どう感じましたか?」

田中:「正直、革命だと感じました。胸を小さく見せようとするほど『苦しい』がつきまとうという従来の前提がありましたが、『Nstyle』はそれを軽やかに覆してくれました。事業で商品企画を試みたこともあったのですが、こういう手があったのかと驚きましたね」

村上:「私は胸をフラットにするタイプのブラを使うのは初めてだったのですが、届いてすぐに着てみたら背筋がすっと伸びました!体調がよくない日だったのに、思わず家からスカイツリーまで散歩してしまったほど、気分が軽くなりました(笑)」

合田:「あの日、『Nstyleよかったよ!』って、スカイツリーの写真と共にLINEくれましたよね(笑)。実はインナーって、姿勢や呼吸のしやすさまで影響が出るものなんですよね」

田中:「そう思います。視覚的にフラットになることで、自然に胸を張れるようになるという」

スポーツ:ユニフォームと姿勢と胸のこと

合田:「ラグビー元女子日本代表選手の村上さんに聞きたかったのですが、特にスポーツの場において胸について課題を感じることはありましたか?」

村上:「ラグビーのユニフォームが結構タイトで、胸が強調されやすいということですかね。ラグビーでは、試合の再開時などに選手たちが体を寄せ合って『スクラムを組む』んですが、猫背だと不利なんですよ。でも、胸が気になって背中を丸めてしまうことがあって…仲間に指摘されたこともありましたね」

合田:「でも、そういうときに『胸が気になっているから』とは、なかなか言いづらいですよね」

村上:「そうなんですよね。こういうときに『Nstyle』があると、試合での姿勢づくりも楽になるんじゃないかな。気になる人は胸部をフラットにできるという選択肢をつくることと、きちんと競技全体でユニフォームの設計自体を見直すこと、両輪で進める必要があると思っています。」

ファッション:自分らしいシルエットは『宝探し』状態

合田:「仕事でオーダースーツを作っている田中さんに質問です。自分らしいシルエットでいるために、日常では、どのように服を選んでいますか?」

田中:「自分のなかでヒットだなと思うのがメンズ服のほうが多いから、まずはメンズのコーナーから見ています。 ただ、身長158センチなんで、サイズはもう基本的にメンズのXSとかじゃないとなくて。この丈感は合わないな、とか、 肩幅は広めだから合わないな…という具合に、自分に合った服を探すのは、宝探し状態なんですよ」

合田:「メンズ服を選ぶ顧客の想定がまだまだ多様ではないなかで、その“宝探し感”、すごく共感する人も多いと思います」

田中:「そうですよね。そもそもサイズが合う服に出会うことが難しいなかでも、『テロテロの素材は着ない』『透けない』『くびれがない』『身体のラインが出ない』というように条件で絞っていき、好きなデザインを見つけるようなイメージです。でも、そうしているとメンズライクな人の服装って似たりよったりになっちゃうというか、個性が出しにくくなることも多いんですよね。地元の友だちから『田中のこと街で見たよ』って写真が送られてきたことがあるんですけど、それがまったくの別人で(笑)。『ショートカットでシャツ着てる人』ってだけで、どうしても似た印象になりやすいのかもしれません」

村上:「私は体格的にメンズXLが中心で、レディースはサイズもシルエットも合わないんですよね。色は黒が多く、差し色で赤みのあるピンクを少し。(かわいいポーズ)制服やドレスコードがある場は目的が明確だし、みんな一緒なのであまり苦にはならないタイプなんですが、私服勤務は選択肢が多いからこそ、大変なんですよね〜」

合田:「そしてさらに難易度が上がるのが、冠婚葬祭じゃないでしょうか。田中さんが代表をされているクーゼスさんのスーツも、冠婚葬祭に需要がありそうですね」

田中:「そうですね。ほんとに、『冠婚葬祭で着たい』っていう方はすごく多いですし、私自身もそうなんです。ネクタイやベスト、尖った革靴なんかは、ちょっと違うような気がして。私の場合はですが、男性らしくも女性らしくもない、真ん中を取りたいなと感じることがあります」

合田:「たしかに。結婚式なら、スカーフとかでアレンジしたりできるけれど」

田中:「そうそう。結婚式は『遊べる』んですけど、お葬式はそうはいかない。『どうしよう…。でもスーツは着なきゃいけない』ってなったときに、『スーツの中どうしよう問題』も出てくる。首元ファッファーとなったトップスは女性らしすぎて、私はあまり着たくないし…そしたら、自動的にシャツになるじゃないですか。シャツを着たら、首元に何かないと逆にラフに見えてしまって…じゃあネクタイ…?と、本当に悩みが尽きない。」

セクシュアリティと胸の課題は人それぞれ違う

村上:「私はシスジェンダーの女性でレズビアンなので、性自認が男性寄りというわけではないのですが、スポーツのときも普段の服装でも、バストをフラットにできるのはしっくりきます。性のあり方にかかわらず、胸のことで悩む人って、スポーツ選手でもそうでなくてもいるんですよね」

田中:「私は性自認が男女どちらでもなく、呼称は“田中さん”がいちばんしっくりきます。私も同じく性自認が男性というわけではないのですが、かっこいい服が好きで、その服に似合う体でいたい。だから胸はフラットでいたいという感じです」

合田:「人それぞれ、バストフラットインナーを選ぶ理由は違うし、それは必ずしもセクシュアリティと紐づくわけではないんですよね。『Nstyle』を使っている人でも、それぞれ理由が違うこともあります」

田中:「村上さんは制服は特に苦ではないと言っていたけれど、私は女子の制服を着たくなくて。わざと『悪っぽい』キャラクターになって『あの田中だから、制服をちゃんと着ていなくてもしょうがない』と言われるようにしてましたからね〜」

合田:「そういうときに、学生がカミングアウトしなくても、『なんで嫌なのか』を説明しなくても、選べる選択肢があるといいなと思うし、それを詮索したりセクシュアリティを決めつけたりされないことも大事な気がします」

村上:「そうですね。ユニフォームや制服、下着やファッションも、選び取りやすい選択肢がもっと広がっていくといいなとあらためて思いました!」

田中史緒里
株式会社クーゼス 代表取締役
1994年、福岡県北九州市生まれ。2018年3月にenter合同会社を設立し 、「成人式に何を着たらいいんだろう」という自らの悩みを発端に2019年12月、女性の体に合うメンズライクなスーツブランド 『keuzes(クーゼス)』をスタート。2020年11月に株式会社クーゼス に組織変更、代表取締役に就任。

村上愛梨
元ラグビー15人制日本代表。プライドハウス東京理事。
2022年に代表クラスの現役選手としては初めて、同性パートナーがいることを公表。アスリートであり性的マイノリティ当事者でもある自身の経験について共有し、LGBTQに対して閉鎖的なスポーツ界から声を上げた。現在、プライドハウス東京スポーツチームとして誰も排除されないLGBTQ+インクルーシブなスポーツ環境をを作るため活動をしている。