性自認が去年と違う…これって変なのでしょうか?

性のあり方は、誰でも移り変わる可能性はあります。そして、自分の性のあり方に気づくタイミング、変わるタイミングも人それぞれです。

たとえば

⚫︎ずっと自分のことはレズビアンだと思っていたけど、大人になってからトランスジェンダーだと気づくケース
⚫︎異性愛者だと思っていたけれど、バイセクシュアルだと気づくケース

これを、性的流動性(セクシュアル・フルイディティ)と呼びます。

たとえ性のあり方が変わったとしても、それまでの性のあり方が「まちがいだった」わけでも、今の性のあり方が「一時の気の迷い」というわけでもないのです。

「普通の性」の考え方がまだまだ根強い社会では、LGBTQ+の人々が「自分の性のあり方をハッキリさせるべき」というプレッシャーを感じてしまうこともあります。また、多様な性のあり方に関する情報やロールモデルが欠如した環境で、自分自身の性のあり方をうまく言語化できないと感じている人も多いと思います。

本来であれば、誰かの性のあり方が変わったとしても、それは他人からジャッジされるべきことではありません。「今のあ自分の性のあり方を自分はこう捉えている」ということを何よりも大切にできるといいですね。