職場でカミングアウトする意味は何ですか?

「セクシュアリティはプライベートなことだから、わざわざ職場で話す必要はないんじゃない?」という意見をときどき目にします。
しかし、果たして本当にそうでしょうか?
職場であっても、同僚とプライベートな話をする状況もありますよね。また、パートナーの存在を前提とした話題になることも多くあります。
「これは彼氏/彼女が作ってくれたお弁当なんだ」
「夏休みの旅行はどうだった?家族で行ってきたの?」
もしもカミングアウトができない空気が残る職場では、ささいな日常会話でも「隠さなければいけない」というプレッシャーを感じてしまう人が多くいます。
また、カミングアウトができていない状況では、急を要するときにも困難を抱える可能性もあります。
⚫︎パートナーやパートナーの家族、子どもの看護、介護で休まなければいけない
⚫︎社内の同性パートナー制度を利用したい
⚫︎性自認に沿った制度、設備の利用が必要
異性愛者やシスジェンダーの人であれば、これらの会話は「カミングアウト」とは受け止められません。それは、社会の中でそれだけ「あたりまえ」のものとして想定されているからです。
カミングアウトは必ずしなければいけないものではありませんが、「プライベートなことだから共有する必要はない」と片づけられる問題ではないのではないでしょうか?