【ワークシート】性のあり方診断シートで自分のSOGIEを言語化してみる

皆さんは、自分の性のあり方についてモヤモヤしたことはありませんか?

「『LGBT』には当てはまらないけど、人とは何か違う気がする」
「自分って、どんなSOGIEを持っているんだろう?」
「既存の性のあり方のなかでしっくりくるものが見つからない」

性のあり方は本当に多様で、グラデーションのように広がっています。

しかし今日においてもまだ「シスジェンダー・異性愛者」という1つのあり方が当然視され、それ以外の性のあり方が可視化されていない現状があります。

また「シスジェンダー」「レズビアン」「バイセクシュアル」など1つのあり方の中に広がる差異についても見過ごされがちです。

そんななかで「自分の性のあり方はなんだろう?」とモヤモヤする人や「言語化が難しい」と感じる人も多いと思います。

必ずしも自分の性のあり方に最もしっくりくるセクシュアリティの名前を見つけることが正解とは限りませんが、自身のあり方を見つめ直し、自分の言葉で語れるようになることは、モヤモヤを解消するきっかけになるかもしれません。

性のあり方診断シートを使ってみよう

パレットークがオリジナルで作成した性のあり方診断シートを活用することで、あらためて自分自身の性のあり方を言語化してみませんか?

こちらのPDF画像を保存(ダウンロード)してお使いください。プリントアウトをして記入をしてもよいですし、PCやスマホ上で編集するのもおすすめです。

学校や会社でワークショップを行うときにもおすすめ

性の多様性やLGBTQ+について学ぶとき、「自分とは関係ない」と感じてしまう人もまだまだ多いと思います。しかしSOGIEとはすべての人が持つものであり、それぞれの性のあり方は、LGBTQ +に含まれなかったとしてもグラデーションのどこかに存在しています。

あらためて自分自身の性のあり方を図などを使用してみると、「どこからが普通で、どこからが普通じゃない」という線引きがないことに気づきやすくなります。

カミングアウトの強制に注意!

学校の授業やワークショップなどで使用する際には、カミングアウトを強制しないように注意してください

いつ、誰に対して、どの範囲までカミングアウトをするかは人それぞれが選ぶべきことです。性のあり方診断シートの使用有無を問わず、性のあり方を強制的に公表しなければいけない状況は避ける必要があります。

誰もが安心して性のあり方について見つめることができるように配慮をしましょう。

たとえば…
・1人ひとりがどのような内容を記入したかが互いに見えないように記入してもらう
・ワークショップ内ではシートの埋め方を紹介するにとどめて、実際の記入は各自行ってもらう

カミングアウトやアウティングについては、以下の記事で詳しく解説しています。実際にワークショップを行う前に、復習してもらえると嬉しいです。

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多様なあり方を見つめ直すきっかけに

この記事でご紹介しているシートの内容は、あくまで性のあり方を構成する要素のごく一部であり、実際にはもっと多様な要素が複雑に絡まり合って私たちの性のあり方はできています。また、時期によって移り変わることも当然なことです。

より詳細な性のあり方診断シートは、パレットーク著『マンガでわかるLGBTQ+』に掲載されているので、チェックしてみてください!

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